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ブラボー!この記事の2つの図を見比べると、上の図から下の図に到るまで、白のカスパロフは一番左の筋(Aファイル)にすべての力をゆっくりと集中させていた。その間、黒のコンピュータはなす術を知らずに戸惑っていた。本当は、黒はfファイルのポーンをすすめて均衡を破らないといけないのだけど、そうすることが短期的な評価関数の値をさげるために、コンピュータはその手を選ばなかった、と大体そういうことのようだ。
_ こういう面白い勝ち方をした後で、
A contented Kasparov came down for the post-game press conference with a broad smile on his face. "I think we can see that computers still have much to learn from us!" he declared. "There are many, many positions on the board that computers just don't understand. It's a matter for our technique to create these positions where the machine is totally hopeless."
_ というのだから説得力があるし、楽しませてくれる。コンピュータの弱点に気づいたとしても、ここまでわかりやすくその弱点をデモンストレートする局面に誘導するという芸当は、超人技だ。最終的に4戦終ってどういう結果になったとしても、この試合だけで、十分にカスパロフはfritzに「勝った」ということができると感じる。
まだ投票総数の半分も開票されないうちから「当選確実」を報じるのは何とかならないものでしょうか。何か以前もこんなことを書いたようにも思えますが、どんなに有力な予想であっても、それを「確実」と銘打って報道してよいほど「確実」という言葉は軽いものではありません。開票が進むのを大人しく待つか、もしくは「当選有力」ぐらいの表現に直してもらいたいものです。ちなみに、当選確実を報じるのは確率論で何パーセント以上なのだろうかと調べようと思って検索したら、立川志の輔さんの選挙速報、はやすぎる当確がかかった。
という意見に、ものすごく納得してしまった。「当選確実」といった出し方をするからいけないんで「当選確率99%以上」とか、もっと厳密に表現すればいいんだよな。99.999... の数字が長くなっていくのを見て楽しむとか。ちょっとの出口調査で結果が出るなら、ちょっとの人が投票しても結果は出るんじゃない? 別に俺が投票しなくても、と寂しくなるわけですね。
俺の1票の意味がなくなるような気がして。
_ というか、出口調査って投票の秘密を侵害してないか?
_ たとえば大学の研究室の場合は、リーダーは教授になるわけで、その場合は学生も上の4つに分類するとすれば、たとえば「能力がなくてやる気がある教授」と「能力があってやる気がない学生」がいた場合には、学生を間違っている方向へどんどん引っ張ろうとする、学生は教授を馬鹿にする、という関係が成り立つ、という例を出していた。会社でいうと、一番下は「能力がないのに頑張れ、頑張れと部下に口うるさい上司」というイメージだろうか。
_ 能力があってやる気がある教授の場合は、学生への期待が高すぎて学生をつぶしてしまう心配がある、ということだった。
_ まあ、要するに学生なり部下なりのやる気や能力を最大限に引き出せる人が優れたリーダー、ということになるわけだけど、4×4の合計16の場合について、事例研究とともにまとめるとけっこう面白いかもしれない。
_ 上の結論だと、要するに「能力があってもなくても、とにかくやる気はない方がいい」ということになるので、楽をしたい私としては非常に受け入れやすい結論ではある。ただ、本当にこれでいいのか、という疑問はあるけど。(笑)
幹事なので、予約ついでに下見調査に行ってきた。
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