_ [soil]土壌科学雑誌の盛り上がり
Thomson Science社から2005年版の Impact factor が発表された。インパクトファクターの計算方法は、
比較的最近の論文がどれだけ引用されたかを示す指標として計算される値であるけれど、あたかもその雑誌の価値をあらわす値であるかのように一人歩きしている感はある。さて、学生が土壌科学雑誌のインパクトファクターをまとめてみたところ、以下のような興味深いことが分かった。
- インパクトファクターがついた雑誌が2004年の20誌から29誌へ増加した。
- そのため、平均値は1.17から1.09へと下がったが、上位10誌の平均が1.43から1.77へアップした。
- 中国の土壌科学雑誌Pedosphereが初登場IF1.817で4位にランクインした。
論文は、同じ分野の論文を引用する場合が多いので、同じ分野の研究が多いと、それだけ引用される回数も多くなる。つまり、土壌科学全体として、研究が盛り上がっていることが、雑誌の増加、IFの増加につながったと解釈しておこう。