この年頃に、インターネットがメディアを通じて騒がれるようになったのでは ないかと記憶しています。 大学では、インターネット環境が整備されだしたころで(いえ、工学部とか ではもう少しその動きは早かったのですが、農学部ではちょっと遅れ気味 でした)、コンピュータに詳しい先輩(前村さん)が、PC98 マシンに svtn といったソフトを入れて、メールを読める環境を整備してくださっていました。 svtnを使って教育用計算機センターのUNIXマシンにtelnetでログインして、 RMAILを使ってメールを読む、という方法を覚えたのが、はじめてのインターネット 体験といったところでしょうか。 当初、研究室には DOS のマシンばかりだったため、いわゆる「ホームページ」 を見ることができず、友人からは「ホームページはいいよ」といわれたり していましたがどんなものなのかは分かっていませんでした。 自宅ではこの年の5月にパソコンを買ったものの、自宅からインターネットに つなぐ、などということは「発想すら」していませんでした。 この年の秋頃に研究室で Windows マシンを買い、Trumpet winsock などを インストールして、WWW の世界ものぞくようになりました。 こういったことは、当時の私はまったく知識がなかったので、先輩に まかせっきりでした。
当時、 インターネット普及に一生懸命だった 溝口先生による影響が大きかった。 研究室の先輩(前村さん)が作ったページの html ソースを、そのまま利用した。 前村さんは、さらに他の人(Yさん)のページの html ソースをそのまま利用していた。そして、まねをしているページにはそれぞれリンクが貼られていたため、 私 → 前村さん → Yさんの経路で、Yさんのページにたどり着く人も、 研究室の中にはいた。
この頃には、いろいろと新しい html 文法を覚えては試し、 開設時とはだいぶ違ったページになっていた。 最初は、誰かのページをまねするところからはじめて、そこから どんどん自分らしく変えていくというのはいい方法かもしれません。 ただし、著作権侵害には注意してください。 ホームページを作っている知りあいに一言断ってからソースを 使うのが無難です。私は、研究室の先輩だったので気楽に ソースを再利用できました。 もっとも、私としては html としての文法自体には著作権は ないという考えですが、このあたりは色々な考えの方がいますし、 微妙なものがあると思いますので。 不安でしたら、私のページの html ソースを使ってください。 ただし、CSS を使っていますので、それなりの知識が必要です。 CSS 自体、私も色々なところからぱくっていますし、フォントの 指定にまで著作権を主張できるものでもないと思っています。 ソースを使うときには、変に前のページを残さないでくださいね。 たとえば、head の中に meta name="author" copyright="Katsutoshi Seki" とかありますが、こういったところを残されてしまうと、あなたの ページの著作権者が私になってしまいます。(^^;
詰将棋のページは、せっかくホームページを作るのであればなにか 独自の内容を作りたいな、と考えて、ふと自作詰将棋の発表場所に してはどうか、と思いついたのです。 私の作品は、子どもの頃に作ったものばかり、雑誌に発表するという レベルでもなく眠っているものばかりです。ホームページならば、 そういった作品を置いておくにはちょうどいいと思いました。
このとき、いろいろなホームページを見てまわったところ、 詰将棋のサイトはリコー将棋部しか見つかりませんでした。 リコーといえば、プロ棋士の谷川さんのお兄さんであるアマチュア トップクラスの方が在籍しているだけあり、谷川さんの作品が 並んでいました。
そして、ここで使っている盤面と駒の絵を使わせてもらえば、自分にも 詰将棋の図面をアップできる、と考えて、リコー将棋部に使用許可願い メールを書いたところ、快くOKしてくださいました。
全さんが、 リンク集 に「最近の詰将棋ページ構成の立役者でしょう」と書いてくださっているのを見て、 たしかに私の作品はたいしたことないけど、老舗のページであるだけに、 私のページをみて「自分の作品も Web で発表してみようかな」と思う人が いたとするならば、非常に嬉しいことだなと思う今日このごろです。
大学で一足先にインターネットを経験しましたが、このときはまだインターネットは それほど普及していたわけではなく、むしろパソコン通信の方が一般には普及して いたと思われます。情報を入手するために、NiftyServe (現 @nifty) に入会しました。 そして、家からはモデム経由でニフティーサーブにアクセスし、そこから telnet で大学のメールを読むことができないか、などと挑戦していたりもしました。
最初は、ニフティーの会議室に自作詰将棋を発表したりしていました。 そこで発表した作品をまとめて、後にホームページにアップしたりしています。
正確にはいつだったか忘れましたが、たしかこの頃だったと思います。 自宅のパソコンにハードディスクを増設したことがきっかけとなりました。 Linux入門(改訂版)を購入し、付属CD-ROMからインストールしました。 ちなみに、この本には4ページに『Linux->「リヌクス」と読む。』と書かれていましたので、 私もずっとその読み方をしていましたが、「リナックスジャパン」が出版され、各所で「リナックス」 という表記が出てきたので、時代の趨勢にあわせるべくいつからか「リナックス」と言うようになりました。 Linus氏は、読み方にはあまりこだわっていないようなのでどうでもいいと思っています。 ワークステーションクラスのマシンでしか動かないと思っていたUNIXシステムがパソコンで動いたことに 感動したのを覚えています。 Linux界の動きについては、日本のLinux情報にまとめられています。
旧:http://www.ecc.u-tokyo.ac.jp/~aa57075/
新:http://www.hongo.ecc.u-tokyo.ac.jp/~aa57075/
今は、両方ともありません。
AT&T WorldNet Service が、定額制(つまり使い放題)で、月2000円(+消費税) のサービスを開始したことを友達(斎藤君;彼が研究室のホームページ作成を 一生懸命にやっていてくれた)に聞き、当時としては破格の安さにびっくり。 即加入しました。 今ならば、その程度の値段では誰も驚きませんが。
また、斎藤君が研究室のホームページを作成したのがいつだったのか。 おそらくは 1996 年ではないかと思いますが、「ちすいけんニュース」は 1997年4月にはじまり、 ちすいけん日記 は5月19日にはじまっています。 最初は、トップページを他の研究室のサーバーに置かせてもらい、 そこから先は斎藤君の個人的な ECC のスペースを使う、という形を取って いましたが、どの研究室もサーバーを立ち上げはじめて、うちも早く サーバーを立ち上げてくれ、という圧力がかかっていたのでありました。 そのための NT サーバーを購入したりしていたのですが、誰も作業を する人がいません。最初は放っておきましたが、結局はこの年の最後に 私が Linux でサーバーを立ち上げることになるのでした。
当時父に宛てたメールが発掘されました。
Date: Tue, 29 Apr 1997 12:46:13 +0900
Subject: From AT&T WorldNet Service
勝寿です。
sekik@tky0.attnet.or.jpというメールアドレスから分かるように、
インターネットのプロバイダに加入しました。AT&T Jens社の
AT&T WorldNet Serviceというので、入会金3000円、月2000円の
固定料金で使い放題です。つい最近サービスを開始したらしいん
だけど、かなり安いのでためしに入会してみました。
今のところビジーになることもないし、かなり快適です。
今のところアクセスポイントは東京と大阪だけだけど、私には
東京があれば十分だし、0088を使えば全国どこからでも1分10円で
つながるそうです。
メールは今まで通り大学に出してもらえれば、こっちのアドレス
にも転送されるので(今まではニフティに転送していたけどやめた)
大学でも下宿でもどちらでも読めます。
keiyo.com は、RXさんが digiweb と契約したアメリカのレンタルサーバーで、千葉チェスのページを作るために 使わせてもらうことになりました。
http://www.keiyo.com/seki/
Netscape Composer を使って作りました。 それまでは、エディタで html ソース編集一本でしたが、 いわゆる「ホームページ作成ソフト」を使ってのはじめての 公開ページ作成です。
自宅のマシンは、WindowsとSlackwareとのデュアルブートにしていましたが、それほどLinuxを使っていた わけではありませんでした。大学でもLinuxを使ってみたい、という動機も大きかったように思います。
この頃、知人のホームページを大学のサーバーに開設した。 その知人は、いつまでも研究室においておくのも気がひけるということで フリーのサーバーやプロバイだなどを転々として、今は大学には移転通知が 残るのみです。 なかなかの人気サイトになっているようです。
http://soil.en.a.u-tokyo.ac.jp/~seki/
この頃、「正しいHTML 4.0リファレンス&作法」 ビレッジセンターHTML & SGML研究チーム著,株式会社ビレッジセンター出版局) を読み、「正しい HTML」への挑戦がはじまる。 とはいえ、それまでに作ったページはめちゃくちゃな html だったので、その名残はなかなか消えない。 また、Claris Homepage のようなホームページ作成ソフトを買ったりもしたが、 また html ソース直編集に戻った。
さらに、この頃主として VB プログラミングのアルバイトをしていたが、 そこで ホームページ 作成の仕事が入った。Word の原稿を html 化するわけだが、 そのときに Cosaic というソフトを使った。 そこでも、結局まとめて作業をするときにはエディタを使ったり、 簡易プログラムを作成して一括処理をした方が便利であることを再認識した。 その後、ほとんどは html ソース直打ちでホームページを作っている。
要するに、ニフティーがアット・ニフティーになったことで、 サーバーも新しいサービスに移行した。 なにもメリットがなければわざわざサーバーを移転しないから、なんとか新しいサーバーに移転させようと、 新しいサーバーでは cgi が使える、というメリットを加えた。 そして、まんまとそれに乗って移転を敢行したわけである。
RX さんを通していろいろあったわけだけど、なんの通知もなくいきなり www.keiyo.com を使用不可にする措置に愕然。 なにしろ、使用不可にした後も、むこうからは連絡がなかった。 停止するならば、メールの一つもよこしてからにしてほしいもの。