チェックチェス (Single Check Chess)
1916年に、Lawrence S. CraneまたはFrank Hopkinsが(PritchardとKellerの情報が異なっている)次の様な変則チェスを提案した。すなわち、はじめにチェックした方が勝つというものである。しかし、この変則チェスでは4手で白が必ず勝つことができることが示されている(はじめに示したのはFrank
MarshallとWalter Penneyであり、その後Martin Gardnerが示した)。
そこで、この基本的なチェックチェスのいくつかのバリエーションが提案された。
プレストチェス (Presto Chess)
プレストチェス(おそらく、20世紀のはじめにLawrence Craneが考案した)は、おそらく最もよく指されている「チェックチェス」のバリエーションである。
チェックをして、その駒を相手が取ることができなければ勝ちである。
金縛りキングチェス (Stationary King)
この変則チェスの起源は不明である。最初にキングを動かした方が負けである。
もう一つのチェックチェスのバリエーション (Another single check variant)
Frank Hopkinsは、もともとのチェックチェスで白が絶対に勝つ順を知り、ポーンをはじめに3列目と6列目に配置するチェックチェスを提案した。ポーンは、はじめに2ます進むことはできない。
初期配置図
白:
キング e1; クイーン d1; ルーク a1, h1; ナイト b1, g1; ビショップ c1,
f1; ポーン a3, b3, c3, d3, e3, f3, g3, h3.
黒:
キング e8; クイーン d8; ルーク a8, h8; ナイト b8, g8; ビショップ c8,
f8; ポーン a6, b6, c6, d6, e6, f6, g6, h6.
この変則チェスはあまり対戦されることがなく、あまり分析されていないであろう。白に絶対に勝てる順があるような感じもするが、おそらくそのためには4手よりはたくさんの手数を必要とするであろう。T
原文:
Hans Bodlaender. 訳: 関 勝寿
このページは、Hans BodlaenderさんのThe
Chess Variant Pagesを日本語に訳したものです。
This page is the translation of The
Chess Variant Pages maintained by Hans
Bodlaender.
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