白(先手) - 日本:
玉 e1; 金 d1, f1; 銀 c1, g1; 桂馬 b1, h1; 香車 a1, i1; 角 b1; 飛車
h2; 歩 a3, b3, c3, d3, e3, f3, g3, h3, i3.
黒(後手) - アメリカ:
キング f9; クイーン e9; ルーク b9, i9; ナイト c9, h9; ビショップ d9,
g9; ポーン b8, c8, d8, e8, f8, g8, h8, i8.
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日本が先手である。日本側は、将棋のルールにのっとって駒を動かし、裏に成ることができる。
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アメリカの駒はチェスのルールの通りに動き、チェスのポーンは8列目か9列目に進んだ時に、キング以外の好きなチェスの駒に昇格する。
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アメリカが取った駒は、再使用されない。
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日本が取った駒は持ち駒となり、持ち駒をあいた桝目に置くことができる。このように持ち駒を置くことを持ち駒を「打つ(drop)」と言い、持ち駒を打つことが1回の指し手になる。
ポーンは8列目と9列目には打つことができないが、他の駒はどこにでも打つことができる。(注意:日本が取ったチェスの駒は、チェスの駒の働きをそのまま保持するのであって、将棋の駒に変わるわけではない!)
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チェスのポーンが8列目か9列目に進んだ時には、そのポーンがアメリカと日本のどちらの駒であっても、チェスの駒に昇格するのであって、将棋の駒には昇格しない。
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昇格したチェスの駒を取ると、昇格した駒の状態で持ち駒になる。
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ステイルメイトとパーペチュアル・チェック(千日手)は禁じ手である。アンパッサンは、日本もアメリカもっすることができない。アメリカ側のみ、キングサイドキャスリングをすることができる。
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日本が駒を取るか、アメリカのキングをチェックするか、駒を成る(=昇格する、英語では同じ)までは、アメリカはこの3つのいずれもすることはできない。
バリエーション
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ルール8(最後のルール)は、おそらくあまり有効には働かないだろう。そこで、アメリカの制約を緩めて、アメリカがチェックをすることと駒を成ることだけは自由にできるようにする。つまり、駒を取ることだけに制約をつける。
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ルール8を無視する。アメリカは、駒を取ることもチェックすることも昇格することも、自由にできる。
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ルール6を無視する。アメリカの昇格したポーンが、日本の持ち駒になった時にはポーンに戻る。
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アメリカのポーンを取って持ち駒とした時には、盤面のどこに打ってもかまわないが、昇格することができない。
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将棋の駒が取られると、持ち駒となり裏に成る前の状態で盤面に打つことができる。チェスの駒が取られると、ゲームで二度と使われることはなくなる。(もともとのルールでは、駒を打つ権利(能力)は日本のプレイヤーが持っていたが、このバリエーションでは、駒を打つ権利(能力)は
将棋の駒そのものが持つことになる。このルールでは、もとのルールよりもアメリカが決定的に有利になる。)
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持ち駒がない。つまり、取られた駒はゲームで再使用されることはない。(日本はこてんぱにやられる)
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両方が持ち駒を打つことができる。取られた駒は、それがどんな駒であれ、取ったプレイヤーの持ち駒となり、その持ち駒を打つことができる。(アメリカはこてんぱにやられる(のかな?:訳者))
いいでしょう、はっきり言います。私はまだこのゲームをしたことはありませんし、他の人にこのゲームをやりませんかと誘う勇気がでることは、おそらく今後ないでしょう。ただ、面白い考えだと思います。ただ、ドイツを巻き込みたいとは思うのですが、どうしたらいいか分かりません。
原文:
Edward Jackman 訳: 関 勝寿
このページは、Hans BodlaenderさんのThe
Chess Variant Pagesを日本語に訳したものです。
This page is the translation of The
Chess Variant Pages maintained by Hans
Bodlaender.
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