次郎長伝の中の好きな言葉

  1. 石松がらみではないが、「次郎長と玉屋の玉吉」より
    玉: 親分、何でもいいから「うん」と言って下さい。

    次: 物が順に出てくれば「うん」と言うが、逆に出てくれば「いや」と言うのが俺の性分だ。なんだかしらねえが言ってみろ。

  2. 石松と身受山鎌太郎より
    石: 次郎長から「石松が世話になって有難うございます。」という礼状が来てから、直に清水へ香典送った方があっしは堅いと思うんですが、貸元どんなもんでしょう。」

    鎌: えらい。つくずくえれえな。何だい、世間の人は森の石松は馬鹿だ馬鹿だと言っているが、馬鹿じゃねえや。

    石: なんでえ、有り難いような有り難くねえようなお言葉ですね。そうすると何ですか、世間の人はあっしのことを馬鹿だ馬鹿だと言ってますか。ひでえなそれは。馬鹿じゃねえでしょう。

    鎌: うん、馬鹿じゃねえ。利口すぎる。

    石: いや、そんなに利口じゃねえ。

  3. 「追分三五郎」中の次郎長と大政の会話