本小冊子を印刷するつもりになった経緯は以下の通りである。
訳者は15年ほど前から自宅近くのテニスクラブ(中央林間テニスクラブ)の会員になっているが、このクラブに2年前まで数年間デンマーク人の会員がいた。Soren Reib 夫妻であるが、会員になって2〜3年たった1995年に日本人の会員と親しくなるため、テニスクラブ内にブリッジ同好会を設立した。20人弱の会員が集まった。1996年 Soren 夫妻がデンマークへ帰ってからも、会員数は若干減ったものの同好会はいまだに存続し、月に1度例会を開いている。Goren の本は、今ではそのままの形では世の中で使われていないが、ビッドの考え方が大変分かりやすく書いてあるので、同好会でビッドを勉強することを主たる目的として本小冊子の印刷をした。
以下、訳者のブリッジ暦を記す。
訳者がブリッジというゲームがあるのを知ったのは大変古く、1958年大学1年のときである。休み時間に同級生が教室でやっていた。面白そうだなと思ったが難しそうなので、大学時代は見ているだけだった。その後国鉄へ就職すると、本社の電気局でも鉄道技術研究所でも昼休みにブリッジをやっていた。その頃自分も勉強しようと思って桜井光昭氏の「ブリッジの遊び方」等2冊の本を買って勉強し、何回かブリッジ大会にも出たが成績はあまり芳しくなかった。1970年頃、故稲田先輩からこの本を含め2〜3冊を借り、Goren の本が大変分かりやすくて感激し、翻訳が日本にまだないと聞いて上述のように翻訳を始めたのであるが、生来の飽きっぽさが災いして途中で挫折したままになっていた。その後ブリッジはほとんどやらなかったが、最近になって上述のテニスクラブ内同好会設立を機に1995年より再度勉強を始めた。
稲田先輩はその頃近くにお住まいだったので(大井町の鉄道官舎)、仕事・ブリッジの他にも大変お世話になった。氏がヨークシャーテリア種だったか、室内犬を3匹飼っていたので、当時1〜2歳であった娘のためにそのうち1匹を一晩借りたのを特に思い出す。
1998年2月2日
Email: sekiei@sa2.so-net.ne.jp
この小冊子にはまだ若干余裕がありますので、御興味がある方は270円切手をはった大型封筒に宛先を記入してお送り下されば送付いたします。A4版74頁です。