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ナイトのリレー (N-Relay Chess)

ナイトのリレーは、英語では N-Relay Chess であるが、時々 Knight-Relay Chess とも呼ばれ、Mannis Charoshが1972年頃に考案した。現代の変則チェスサークルでは、定期的にこのゲームが行われている。

ルール

以下の例外を除いては、FIDEのチェスのルールがそのまま適用される。
  1. キングとナイトを除く駒が、自分のナイトに守られている(つまり、ナイトの利きにその駒がある)ときには、その駒はナイトからナイトの動きをする力(特に、駒を取る力)を受け継ぐ。この力は、その駒が本来持っている通常の力にさらに追加され、その駒がナイトに守られている限りは継続する。
  2. ナイトの力を受け継いだポーンは、敵陣の1段目まではその力を及ぼすことができない。たとえば、f6のポーンがe4のナイトに守られている時に、そのポーンをe8やg8に動かすことはできない。
  3. 自陣の2段目に戻ったポーンは、再び前へ2ます進むことができるようになる。
  4. ナイトは駒を取ることができず、取られることもない。昇格したナイトも同様である。
  5. アンパッサンはできない。

ベストプレイヤー

対局例

Paul Yearout-A. Castelli (3rd Int.) 0-1
1. d4 d5
2. f3 h6
3. c3 e7f5R
4. c3:d5R h6g4R
5. e2c3R Nh6
6. f3e5R Qh4+
7. Kd2 f5e3R+
8. Kd3 Bf5+
9. c3e4R g4:e5R
10. e:f5 Q:d4+
11. Ke2 Qg4+
12. Nf3 Qf2R+
13. Kd3 Ng4+
14. Kc3 Q:d1R
15. Resigns  
原文: Alessandro Castelli  訳: 関 勝寿              
このページは、Hans BodlaenderさんのThe Chess Variant Pagesを日本語に訳したものです。
This page is the translation of The Chess Variant Pages maintained by Hans Bodlaender.

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